AVRでオブジェクトオーディオとワイヤレスマルチルームを体験する
多機能と音質を両立したハイコストパフォーマンスAVサラウンドレシーバーAVR-X2400Hを使って、実際にHEOS機能とイネーブルドスピーカーを使ってオブジェクトオーディオを楽しんでみました。
Dolby AtmosやDTS:Xの新世代オブジェクトオーディオ技術とワイヤレスマルチルームを実現するHEOSに対応したAVR-X1400HとAVR-X2400Hが登場しました。今回のデノン公式ブログでは多機能と音質を両立したコスパの高いAVサラウンドレシーバーAVR-X2400Hを使って、実際にHEOS機能とイネーブルドスピーカーを使ってオブジェクトオーディオを楽しんでみました。
7.2ch AVサラウンドレシーバー
AVR-X2400H
希望小売価格: 90,000 円(税抜) NEW
トールボーイスピーカー
SC-T37
希望小売価格:42,500 円(税抜)
センタースピーカー
SC-C37
希望小売価格:21,250 円(税抜)
ドルビーアトモスイネーブルドスピーカー
SC-EN10
希望小売価格:15,000 円(税抜)
サブウーハー
DSW-37
希望小売価格:32,500 円(税抜)
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というわけで、今回はAVR-X2400Hの新機能の魅力を実際に味わってみましょう。
「AVサラウンドレシーバーのニューモデルAVR-X2400H、AVR-X1400H登場」でレポートしたとおり、ミドルクラスとはいえ上級機にひけを取らない高音質ぶりに驚きました。
今回フォーカスするのは音質面ではなく主に機能について。特にDolby Atmos、DTS:Xのオブジェクトオーディオとワイヤレスマルチルームを実現するHEOSについて取り上げてみましょう。
ところで、ホームシアターで一番敷居が高いことはなんでしょうか。私の場合はリアスピーカーです。
シートの後ろ側にサラウンドスピーカーを置き、AVアンプから部屋の後ろまでケーブルを這わせるというのが、なかなか難関。家族からもいい顔はされません。
そこで今回トライしたかったのが、フロントのL、R、センターの3チャンネルとサブウーハー、そしてDolby Atmos用の上方向のスピーカーを2つ使った「3.1.2」。
天井や壁面にスピーカーを新たに設置しなくても、Dolby Atmosの立体的な3Dサウンドを手軽に楽しむことができる、ドルビーアトモス・イネーブルドスピーカーSC-EN10を使用することで、スピーカーが前方だけで完結するセットアップとなります。(ちなみに「3.1.2」の意味は、フロントセンター、フロントL、フロントRで「3」、サブウーハーが1基なので「.1」、さらにアトモス用の上方向のスピーカーが2基なので「.2」で、3.1.2と表記されます)。
さて、このフロントだけのスピーカーでどのくらいの迫力が感じられるのでしょうか。
こちらがドルビーアトモス・イネーブルドスピーカーSC-EN10。天井の反射を利用するスピーカーで、このようにフロントスピーカーの上などに設置して使用します。
斜め上に向けて取り付けられたユニットから天井に向けて音が再生され、それが天井に反射することで天井に埋め込まれたスピーカーと同じように、上から音が再生されているような効果が得られます。
今回は両サイドに置かれたSC-T37の上にSC-EN10を設置しました。
実際にスピーカーを天井に取り付けるシーリングスピーカーとなると、設置や配線に関して工事が必要なケースが多くなるなど、ちょっと敷居が高く感じられますが、これはフロントスピーカーの上に小さなスピーカーを置くだけ。
本当に手軽です。
そしてセンタースピーカーはテレビモニターの下に設置しました。
重低音を再生するサブウーハーは37、17シリーズ共通サブウーハーDSW-37。映画などでは欠かせない迫力ある重低音を鳴らしてくれます。
さて、まずはセットアップですが、AVR-X2400Hをテレビに接続すると「セットアップアシスタント」機能による、接続や設定のガイドが始まります。そしてこのようにやるべき作業がテレビの画面にわかりやすく表示されますので、その指示に従うだけでOK。
接続した後は確認のテスト信号が出るため、接続を間違えてもその場ですぐに分かります。(今回も実際に一箇所接続が不完全だったのがわかりました)
3.1.2のスピーカーセッティングが終わったところで、設置された音場を測定し、スピーカーの設定を自動的に補正する「Audyssey」の機能を使って調整をします。
AVR-X2400Hに同梱されている測定用のマイクと紙製のスタンドを使って測定中。
測定したデータを基にこの空間とこのスピーカーの設置状況における最適なセッティングを自動的に行ってくれます。
というわけで、AVR-X2400Hをつかった3.1.2のシステムが完成しました。ご覧のようにフロントだけで完結した、5つのスピーカーと1つのサブウーハーを使ったシステムです。
さっそくDolby Atmosの映像ソフトを試聴してみました。
SC-EN10ですが、かなり効果がありますね。天井から音が降ってくるので、後ろ側のサラウンドスピーカーはないとはいえ、かなり「音に包まれている感」があります。
オブジェクトオーディオならではの「音の移動感」もフロント側のセットアップだけでもかなりリアルに感じることができます。
同じくオブジェクトオーディオのもうひとつ、DTS:Xも試聴してみましたが、こちらもDolby Atmosと同じく、SC-EN10のおかげでしょうか、フロント側だけでありながら、雨や風のシーン、あるいは水中のシーンなどがある映画コンテンツを見るとかなりリアルな「包まれ感」を感じることができました。
これならサラウンドやサラウンドバックが置けないケースでも充実したサラウンドサウンドが楽しめそうです。
さて、次はワイヤレスマルチルームを実現するHEOSです。AVR-X2400H、AVR-X1400HはHEOSに対応しました。
品番の末尾のHは「HEOS対応」を示す頭文字です。デノンでは、昨年の秋発売のAVサラウンドレシーバーからHEOSに対応しています。
HEOSアプリを使うことで、ネットワーク機能をより便利に、そしてマルチルームオーディオをワイヤレスで楽しむことができるようになります。
こちらは手順としては
1)無料のHEOSアプリをスマホやタブレットなどにダウンロード。(iOS用、アンドロイド用、Kindle用があります)
2)AVR-X2400Hをネットワークに接続し、同じネットワークにHEOSアプリをダウンロードしたスマホなどを接続。
3)HEOSアカウントを作成
4)HEOSアプリを立ち上げ、ルームタブを選ぶ画面に「Denon AVR-X2400H」が見えてきます。
こちらがルームタブでAVR-X2400Hが見えたところ。他のHEOSスピーカーとともにAVR-X2400Hが表示されました。
メインゾーンとゾーン2が見えているのはAVR-X2400Hはマルチルーム機能を持っており、メインゾーン以外にもう一箇所、使用していないアンプをゾーン2として使うことができるからです。
AVR-X2400Hを使えば1台で複数のスペースにそれぞれ音楽を流すことができます。同じ曲が流せるだけでなくそれぞれ別の曲を流すこともできて便利です。
さて、ではHEOSアプリを使って音楽を試聴してみましょう。
Spotifyで最近良く聞いているブラッド・メルドーのソロライブを聴いてみました。まず楽しいのがテレビ画面に大きくジャケット画像が映ること。
いつもは小さなスマホ、タブレットの画面でしか見ていませんが、大きくきれいに映ると気持ちがいいです。そして肝心の音ですが、AVR-X2400Hの音の音楽再生能力の高さには驚かされました。
先日も試聴していますが、デノンのHi-Fiの技術が結集されていることが良くわかります。いつもはHEOS 3だけでSpotifyやAWAを楽しんでいますが、これはBGMとして「音楽を流しておく」という感じがします。
一方AVR-X2400Hで聴くと、音は高品位ですし、定位もしっかりわかりますので、音楽と向き合ってしっかり聴きたくなります。
引き続きSpotifyで坂本龍一の新作『async』を聴いてみました。このアルバムには街頭で録音した環境音が使われていますが、そうした音が非常にリアルに再現されて感心しました。
ところでこの室内にはAVR-X2400Hだけでなく部屋の奥にHEOS スピーカーもあります。
そこで部屋の奥のHEOSスピーカーもグループ化して同期再生してみました。
グループ化はHEOSアプリのルームタブで簡単にできます。
すると環境音が混ざった実験的なサウンドが部屋中に拡がって、面白い音空間になります。これはとても楽しかったです。
今回は同じ部屋でグループ化してみましたが、リビングとは別の部屋にHEOSスピーカーを置いて家中同じ音楽が聴けるというのも、このHEOSの醍醐味。HEOSスピーカーはWi-Fiにワイヤレスでつながっているので、廊下や階段にスピーカーケーブルをはわせるといった面倒な配線も必要ありません。
さらにtune inでインターネットラジオを聴いてみました。FM番組を聴いてみましたが、やっぱり音は素晴らしかった!
Blu-rayコンテンツ、音楽、ラジオ、音楽ストリーミング、あと今回は試しませんでしたがゲームなど、いろんなものが楽しめるAVR-X2400H、まさに「音質と機能を両立したハイコストパフォーマンスモデル」の面目躍如。
ぜひ店頭でその音と機能をお確かめください。
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(Denon Official Blog 編集部 I)