超初心者のための「オーディオ用の端子って? 」
オーディオで挫けそうになるのが端子やケーブルの接続のややこしさ。デノンオフィシャルブログでは、そんな初心者のために(いまさら聞けないベテランのためにも)「オーディオ用の端子って?」をお送りします。
オーディオをはじめる時、いちばんはじめに挫けそうになるのが端子やケーブルの接続のややこしさだったりしませんか。
デノンオフィシャルブログでは、そんな初心者のために(いまさら聞けないベテランのためにも)「オーディオ用の端子って?」をお送りします。
オーディオ機器で使われる端子の種類について
まず最初にオーディオ機器で使われている端子の種類について、今回はHEOS Linkを例にして考えてみましょう。
HEOS Linkは、お手持ちのオーディオシステムにつなぐだけでネットワークオーディオを楽しむことができるワイヤレスプリアンプです。
そのためリアパネルにはこのように様々な機器と接続するための端子がズラリと並んでいます。
これらの端子はそれぞれ何のためにあって、どんな端子がつながるのでしょうか。
まず端子の種類についてみていきましょう。端子にはこのような種類があります。
従来までのオーディオ機器のようにアナログだけで接続するのであれば、一番上の音声入出力用だけを考えればいいので、アナログかデジタルか、だけの違いでしたが、最近ではテレビやパソコンに接続したり、ネットワークなどとつなげたりできるようになったため、端子の種類が一気に増えました。そのあたりが以前より複雑になった点です。それでは順番に端子の種類を見ていきましょう。
音声入出力用のアナログ端子について
音声用のアナログ端子とはアナログの信号をやりとりする端子。アンプとプレーヤーをつなぐ場合などで使用します。
1)RCA端子
まずはアナログの音声入出力用端子の種類を見ていきましょう。HEOS Linkでは黄色で囲った部分がアナログ音声入出力用端子となります。
オーディオシステムで使用するアナログ端子には主にRCA端子とフォーン端子があります。
RCA端子はピン端子、ピンジャックとも言われます。オーディオで一番よく見かける一般的な端子ですからご覧になったことも多いと思いますが、こんな形をした端子です。
HEOS Linkの端子としては、手前のPRE OUT、SUB WOOFER、LINE INと書かれている端子がRCA端子用の端子です。
端子が赤と白で色分けされていますが、これはチャンネルを意味しています。
ステレオの場合、右(R)と左(L)がありますが、間違えにくいように赤(Red)が右(R)となっていることが一般的です。
またHEOS LinkのSUB WOOFERの端子は黒になっていますが、低域を再生するサブウーハーは通常ステレオでは使用しないため、白や赤ではなく黒にしています。
余談ですがRCAとはアメリカの家電メーカーに由来しているようです。
2)フォーン端子
黄色で囲ったHEOS Linkのアナログ端子の一番奥にあるAUX IN端子がフォーン端子です。
ヘッドホンなどでお馴染みのこんな形をしています。
RCA端子はモノラルが一般的ですが、フォーン端子はヘッドホンなどで使われているようなステレオフォーンが一般的です。(ただし業務用音響機器、楽器用などではモノラルのフォーン端子が一般的です。)
USB-DAC搭載・ヘッドホンアンプDA-310USBの正面にもヘッドホンジャックがついていますが、こちらもステレオフォーン用です。
ただしフォーン端子で注意が必要なのは、フォーン端子にはサイズがあることです。
一番大きいのが端子の直径が6.3mmの標準フォーン端子、スマホやパソコンなどでよく使われている端子が3.5mmのミニフォーン端子(このサイズがいちばんお馴染みだと思います)、そしてさらに小さい2.5mmミニミニ端子(あるいはマイクロミニ端子)があります。
接続するときには端子のサイズに気をつけましょう。
↑左からミニミニ(モノラル)、ミニ(モノラル)、ミニ(ステレオ)、標準(ステレオ):
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B0#/media/File:Photo-audiojacks.jpgより引用
音声入出力用のデジタル端子について
デジタルは、CDプレーヤーのデジタル出力やテレビの音声出力からデジタル音声信号を受け取るときに使用します。
信号の伝送による劣化がなくノイズが少ない点が特長です。HEOS Linkの場合CDプレーヤーやテレビからの出力がOPITICAL INに入り、OPTICAL OUTやCOAXIAL OUTはDACやPMA-1600NEなどのDAC内蔵型のプリメインアンプへの出力に使われるのが一般的です。
デジタル音声入出力端子には、光デジタル端子と同軸デジタル端子との2種類があります。
1)光デジタル端子(オプティカル)
光デジタル端子は、ケーブルに光ファイバーを使用しているのが特長です。オプティカル(OPTICAL)とも呼ばれ、コネクタには角形コネクタと、丸型コネクタがあり、コネクタが異なる場合は変換アダプターで対応できます。
一般的に角形コネクタは、据え置きのオーディオ機器や、テレビやゲーム機などに、丸型コネクタはノートPCなどに搭載されています。
光というだけあって、実際にこのように信号を通すとうっすら光ります。(※直接見るのは目を傷める危険がありますのでご注意ください)
2)同軸デジタル端子(コアキシャル)
デジタル端子のもう一つが、同軸デジタル端子です。コアキシャル(COAXIAL)とも呼ばれ、その形状は最初にご紹介したアナログ音声端子のRCA端子と同じものです。
デジタル入出力ができる機材でも高級モデルに搭載されていることが多い端子です。
データ転送用の端子について
HEOS Linkにはデータ転送用の端子としてUSB端子が搭載されています。HEOSの場合は上段右側、この黄色で囲った部分がUSB端子となります。
USB端子
ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略称で、コンピュータでよく使う端子です。
マウスやキーボードなど周辺機器を接続することに使うのでご存知の方も多いと思います。
HEOS LinkではUSBメモリーを接続してメモリー内の音楽データを再生するといった用途で使用します。(USB端子にもA、B、C、ミニ、マイクロなど様々な種類がありますが、今回は割愛します)
ネットワーク接続用の端子について
HEOS Link のようにネットワークに対応したオーディオ機器の場合、ネットワーク接続用の端子としてLAN端子も搭載されています。
HEOSの場合は上段右側、USB端子の隣にある黄色で囲った部分がLAN端子になります。
LAN端子
有線LANネットワークに接続する時に、LANケーブルを接続する端子です。
ネットワーク上にある機器と信号のやりとりが行え、HEOS Linkでは、インターネットに接続しストリーミング再生を行ったり、ネットワークを経由してアプリで操作ができます。
無線LAN、あるいはWi-Fiとは、LANケーブルを無線化したものです。
というわけで、ざっくりと端子について簡単にご説明しました。
また次回の超初心者コーナーをお楽しみに。
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(Denon Official Blog 編集部 I)