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 (平成12年)

「クラス初、DTS-ES(Extended Surround)デコーダー搭載」
「BSデジタル音声に対応するAACデコーダーを搭載」

AVサラウンドアンプ
AVC-3500
標準価格:130,000円(税別)

■2000年12月

AVC-3500-Nは、「ソフト制作者が意図した音場と画像を、忠実に再現する」 というDENONのAVアンプ開発コンセプトのもとに、フラグシップモデルAVC -A1SE-Nの高品位な高音質技術を継承し、さらに時代の最先端テクノロジー を搭載した高音質AVサラウンドアンプです。本機は7chのパワーアンプを搭載し、DTS-ES Extended Surround(エクステンデッドサラウンド)のサラウンドフォーマットに完全対応。また、平成12年12月より本放送が開始されるBSデジタル放送の音声に対応するAACデコーダーを搭載するなど、あらゆるフォーマットの高音質再生を実現しています。さらに、高画質映像信号に対応するD端子(D4映像対応)を搭載するなど、最新の機能を採用しています。また、音質面においてもDENONのAVサラウンドアンプで築き上げた信頼性の高い高音質技術NewD.D.S.C.(ダイナミック・ディスクリート・サラウンド・サーキット)デジタルを投入。32bit floatingpoint方式の高精度DSPや全チャンネルに96kHz/24bitのD/Aコンバーターを搭載し、ソースに込められた情報を余すところなく再生します。さらに、搭載のパワーアンプも7chすべてが同一パワー同一レスポンスのディスクリート構成。マルチチャンネルサラウンドからピュアオーディオステレオまで原音に忠実な再生を実現します。また、8ch外部入力端子の搭載や、オンスクリーンディスプレイや液晶表示バックライト学習リモコンの採用など、発展性・操作性についても配慮されています。
AVサラウンドアンプのフラッグシップモデルAVC-A1SE-Nのハイグレード なデジタルテクノロジーを継承するとともに、AACデコーダーやD端子など新 時代のテクノロジーに対応するAVC-3500-N。最高級モデルに匹敵する性能と機能を満載したハイコストパフォーマンス・モデルです。


AVC-3500-Nの主な特長

■ クラス初、DTS−ES ExtendedSurround(エクステンデッド・サラウンド)デコーダー搭載

AVC-3500-NではDTS社が開発し、ディスクリート6.1chのサラウンド方式を実現したDTS-ES Extended Surround(エクステンデッドサラウンド)のデコーダーを、AVC-A1SE-Nに継いで搭載しました。また、DolbyDigitalの6.1chサラウンド再生にも対応しています。

● DTS-ES ディスクリート6.1、マトリクス 6.1 デコーダー

DVDにあらかじめ6.1chで記録された信号を忠実に再現する"ディスクリー ト6.1"とサラウンドLchとサラウンドRchの信号をマトリクス処理してサラウンドバックチャンネルを取り出す"マトリクス6.1"の2つのモードがあります。

● NEO:6(ネオ・シックス)モード

アナログや2chの信号ソースをマルチチャンネルで楽しむためのモード。DTS社が開発したマトリクス処理を応用し、 より高品位なマルチチャンネルサラウンドで楽しむことが可能です。音楽を楽しむための"MUSIC"と映画を楽しむための"CINEMA"の2つのポジションがあります。

■ BSデジタル音声に対応するAACデコーダーを搭載

平成12年12月より本放送が開始されるBSデジタル放送の音声フォーマットであるAACのデコーダーを搭載。BSデジタル放送で配信されるマルチチャンネル音声の映画や音楽番組などの臨場感あふれるサラウンド再生が楽しめます

■ D端子(D4対応)、コンポーネントビデオ端子を装備し、より高画質な映像に対応

BSデジタルチューナーや高画質ディスプレイ機器など、ますます高画質化する映像信号に対応するため、D4端子(入力2系統、出力1系統)を装備しています。また、色差映像入力(1系統)や色差映像出力(1系統)を装備。よりクオリティの高い映像信号の伝送により、クリアでキレのよい高画質の映像を再現します。また、それぞれの端子を好みのファンクションに自由に割り当てて設定できるアサインメント機能を搭載しています。

■ 全チャンネル同一パワー同一レスポンスのディスクリート構成7chパワーアンプを搭載

AVC-3500-Nには7chのパワーアンプを搭載。全チャンネル同一パワー同一レスポンスのフルディスクリートパワーアンプ回路を構成し、DTS-ES等の高品位なデジタルサラウンド再生はもとより、2chステレオ再生にいたるまで原音ソースに含まれる情報を余すところなく再現します。また、定格出力は各チャンネル140W/6Ωというハイパワーな出力を確保し、迫力あるピュアでリアルなサラウンド再生を実現します。

■ New D.D.S.C.(Dynamic Discrete Surround Circuit)デジタルを採用

New D.D.S.C.デジタルは、リビングルームやホームシアターにおける臨場感あふれる音場再生はもとより、AVアンプでありながらピュアオーディオの高品位サウンド再生を目指して開発した回路です。サラウンド回路を構成する一つ一つのブロックを高性能な集積回路の組み合わせで完成されたダイナミック・ディスクリート・サラウンド回路(D.D.S.C.)をさらに高精度化してブラッシュアップし、より正確で緻密なサラウンド再生を可能にしました。DVDなど高音質メディアに記録されたデジタル信号データを余すことなく再現します。

● 32bit floating type DSPを搭載

ドルビーデジタル、DTS、AACのデコーダー部には、アナログデバイセズ社と共同開発した32bit floating type DSPを搭載。オリジナルデコードプログラムに近い32bit floatingpoint方式の演算処理による高い信号処理能力を得ることで、極めて完成度の高いデコード回路を実現しています。

● 全チャンネルに96kHz/24bitのD/Aコンバーターを採用

フロント、センター、サラウンド、サラウンドバック、サブウーハー、すべてのチャンネルに、24bit対応の高性能D/Aコンバーターを採用。全チャンネルで9 6kHz/24bitの高品位なデジタルーアナログ変換を実現し、より繊細なサラウンド再生を可能にします。

● 96kHz/24bitのデジタル信号に対応するデジタルインターフェースレシーバーを採用

■ 力強く、クリアな再生を実現する設計思想

電源部では大型パワートランスと高速整流ダイオードを2個並列接続すると共に、 大容量ブロックコンデンサー等の採用により、極めて安定した電流供給回路を実現しています。また、ラジエターには振動の影響を抑える肉厚のアルミ押し出し材を使用しています。さらに、独立した4巻線の出力を持つメイン・トランスと、マイコン専用トランスをそれぞれ独立して搭載することにより、パワーアンプ・オーディオ・デジタル・映像の各回路を完全に分離。共通の電流経路を無くすことで、各回路間の干渉を低減し、鮮明な音場再生能力を確保しています。

■ 選び抜かれた高音質パーツを採用

大型パワートランス、高周波特性に優れたカスタムトランジスタ、音質コンデンサーなど、厳選された高音質パーツを随所に惜しみなく投入しています。また、AVC-A1SE-Nと同じインレットタイプの極太電源コードを採用しています。

■ 従来の信号ソースも7.1ch再生可能な、DENONオリジナルサラウンドモード

DENON独自のDSPサラウンドモードでは、2chから5.1chの信号ソースすべてで7.1chの再生システムが活用できます。 DOLBY DIGITALやDTSなど5.1chのソースを映画館のマルチサラウンドスピーカーによるエフェクト効果を再現する、ニューデザインのWideScreenモードをはじめ、すべてのサラウンドモードでSurround Back L/Rを加えて7.1chの再生を楽しむことが可能です。

■ 最適の音場再生を選択できる多彩なサラウンドモード

DTS-ES、DTS、ドルビーデジタル、ドルビープロロジック以外にも音場シミュレーション(ジャズクラブ、ロックアリーナ、クラシックコンサートなど)を多彩に装備しています。

■ サラウンドスピーカーA/B切り替え機能

より高品位なサラウンド再生を実現するために、サラウンドスピーカーは、A/B 2系統をサラウンドモード毎に選択可能。スピーカーコンフィグレーションやタイムアライメント等のパラメータは、それぞれ独立して調整が可能です。これにより推奨スピーカーシステムやセッティングが異なる音楽と映画のサラウンド音場も理想的な状態で再生できます。また、A+Bでの再生も可能です。

■ 将来性・発展性を見据えた8ch拡張入力端子の装備

■ 各種設定が簡単に行えるオンスクリーンディスプレー機能

■ 豊富な入出力端子

オーディオ入力はPHONO入力を含む9系統、デジタル入力は光デジタル入力3系統、同軸デジタル入力1系統を装備しています。そして、将来の発展性に対応するプリアウト端子(フロントL,R、センター、サラウンドL,R、サブウーハー、サラウンドバックL,R)を装備。また、ビデオ入力はS映像入力、コンポジット入力ともに5系統、さらに、コンポーネントビデオ入力1系統、D端子入力2系統を装備しています。ビデオ出力はS映像出力、コンポジット出力ともに3系統とコンポーネントビデオ出力1系統及びD端子出力1系統を装備し、豊富な機器を接続できる端子群を完備しています。

■ 操作性を高めた液晶表示/バックライト付学習リモコンを付属

大容量の学習機能で他のリモコン送信コードを記憶させられるほか、プリセットメモリに、デンオン製品だけでなく各社のリモコン送信コードを記憶しているため、登録されたAV機器のメーカーを呼び出し確認するだけでリモコン操作が可能 になります。さらに、複数のAV機器の電源投入から一連の操作手順まで記憶させることができるシステムコール機能を搭載しています。(最大20コール)


AVC-3500-Nの主な仕様

オーディオ部

[パワーアンプ部]

  • 定格出力/
    フロント:105W+105W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD0.05%)、140W+140W(6Ω、1kHz)T.H.D. 0.7%
    センター:105W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD0.05%)、140W(6Ω、1kHz)T.H.D. 0.7%
    サラウンド:105W+105W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD0.05%)、140W+140W(6Ω、1kHz)T.H.D. 0.7%
    サラウンドバック:105W+105W(20Hz〜20kHz 、8Ω、THD0.05%)、140W+140W(6Ω、1kHz)T.H.D. 0.7%
  • 実用最大出力/
    フロント: 180W+180W(6Ω、EIAJ)
    センター: 180W (6Ω、EIAJ)
    サラウンド: 180W+180W(6Ω、EIAJ)
    サラウンドバック: 180W+180W(6Ω、EIAJ)
  • ダイナミックパワー/140W×2ch(負荷8Ω)、 210W×2ch(負荷4Ω) 、 240W×2ch(負荷2Ω)
  • 出力端子/フロント、センター:6〜16Ω、サラウンド:[AorB]6〜 16Ω、[A+B]8〜16Ω

[アナログ部]

  • 入力感度/インピーダンス/200mV/47kΩ
  • 周波数特性/10Hz〜100kHz :+0dB、-3dB(ダイレクトモード時)
  • SN比/102dB(ダイレクトモード時)
  • 定格出力/1.2V

[デジタル部(D/A出力)]

  • 定格出力/2V(0dB再生時)
  • 全高調波歪み率/0.008%(0dB時1kHz)
  • SN比/102dB
  • ダイナミックレンジ/96dB
  • デジタル入力フォーマット/デジタルオーディオインターフェース

[フォノイコライザー部(PHONO入力REC OUT)]

  • 入力感度/2.5mV
  • RIAA偏差/±1dB(20Hz〜20kHz)
  • SN比/74dB(JIS-A、5mV入力時)
  • 歪み率/0.03%(1kHz、3V出力時)
  • 定格出力/最大出力/150mV/8V

ビデオ部

[標準映像端子]

  • 入出力レベル/インピーダンス/1Vp-p/75Ω
  • 周波数特性/5Hz〜10MHz :+0dB、-3dB

[S映像端子]

  • 入出力レベル/インピーダンス/Y(輝度)信号:1Vp-p/75Ω、C(色)信号:0.286Vp-p/75Ω
  • 周波数特性/5Hz〜10MHz :+0、-3dB

[色差(コンポーネント)映像端子]

  • 入出力レベル/インピーダンス/Y(輝度)信号:1Vp-p/75Ω、Cb(青色)信号:0.7Vp-p/75Ω、Cr(赤色)信号:0.7Vp-p/75Ω
  • 周波数特性/5Hz〜27MHz:+0、-3dB

総合

  • 電源/AC100V・50/60Hz
  • 消費電力/310W(スタンバイ時2W未満)
  • 最大外形寸法/W434×H171×D416mm(フット、ツマミ、端子含む)
  • 質量/17kg

[リモコン]

  • 乾電池/R6P(単3型)乾電池3本使用
  • 外形寸法/W61×H230×D34mm
  • 質量/200g(乾電池含む)

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