DP-3750は発売以来ロングランを続けているフォノモーターDP-3000と、新しい発想によるトーンアームDA-307を組合わせ、これを、天然大理石と合成レザー張りの積層合板を組合わせたキャビネットに組込み、さらに新開発のインシュレーターを採用して防振効果を高め、大変安定したレコード演奏を楽しむことができます。また、室内調度品としても十分豪華さをもった高級レコードプレーヤーです。
1)フォノモーターは定評あるダイレクト・ターンテーブルDP-3000を採用
●サーボ回路の性能を左右するスピード検出に高精度磁気記録再生方式と応答性の優れたサーボ回路で、回転ムラの領域までサーボすることが可能になり、ワウも極めて少なく安定した滑らかな回転が得られます。
●サーボ回路は直流安定化電源を使用し、温度補償を十分に行なっていますので、電源周波数はもちろんのこと、電源電圧の変動や温度変化に対して回転スピードはほとんど影響を受けません。
●モーターはソリッドローター形交流トルクモーターを使用しているため、滑らかな回転が得られ、ワウ・フラッターやランプル特性も優れています。
2)新開発のダイナミックダンピング機構をもったDA-307を採用
●トーンアームの大きな問題の一つであったトーンアーム自体の分割共振(アーム鳴き)を十分に制動でき、しかもプレーヤーキャビネット等から伝わる振動の影響をうけにくくなっています。このため使用カートリッジの再生音質に対するトーンアームの影響が非常に少なく、カートリッジ本来の音をそのまま余すことなくひき出します。
●無接触方式によりトーンアームの性能をそこなうことなく、レコード上の針先位置によるインサイドフォースの変化に対応して打ち消し力を適正に与えることができますので、トレース能力が更に向上しました。またノブを引くと簡単にキャンセラーを解除できますので、零バランスや針圧調整が容易にできます。
●ダイナミックダンピング機構により低域共振を効果的に制動できるので、レコードのソリや偏心に対してもトレース能力が一段と向上し、低域共振により大切な楽音が変調されて歪むことが少なくなります。
●軽くて剛性の高いヘッドシェルを採用していますので、ヘッドシェル自体の共振の減少に大きな効果があります。
●ヘッドシェルやパイプ部を軽くして、トーンアームの可動部分を可能な限り軽量化しており、カートリッジの針先からみた等価質量を極力小さくして、レコードのソリ等に対する追従性を高めています。
3)天然大理石と合成レザー張りの積層キャビネットに新開発のインシュレーターを採用
●比重の大きい大理石と、内部損失の大きい合成レザー張りの積層合板の組合わせで重量を増し、しかも振動吸収性の優れている新開発インシュレーターの組合わせで、カットオフ周波数を5Hz位まで下げました。このためスピーカーの音圧によるハウリングなどには、DA-307のダイナミックダンピング機構とあいまって、十分な余裕がとれます。特に床から伝わる振動に対しても大きなフィルター効果があります。
DP-3750 主要規格
【ホノモーター部(DP-3000)】
- 駆動方式
- モータ
- スピード制御方式
- 回転数
- スピード調整範囲
- 起動時間
- ワウフラッター
- 0.03%以下(w.r.m.s.)テストレコードによる
- S/N比
- ターンテーブル
- 30cmアルミダイカスト自重1.1kg(慣性モーメント160kg・cm2)
【トーンアーム部(DA-307)】
- 形式
- 全長
- 有効長
- オーバーハング
- オフセット角
- トラッキングエラー
- 針圧調整
- 適合カートリッジ自重
- ヘッドシェル(PCL-5)
- マグネシウム合金ダイカスト製自重6g(取付ネジ類は含まず)
- アーム高さ調整範囲
- 42〜70mm(アームボード面からパイプ中心まで、単体規格)
- ヘッドシェルコネクター
- 出力コード
- 5pコネクター付低容量コード約1.2m(約50PF)
- アームリフター
- インサイドフォースキャンセラー
- 軸受部
- 高精度ピボットベアリングおよびミニチュアベアリング使用
- 感度
【総合】