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 (昭和49年)

ダイレクト・ドライブ・ターンテーブル
DP-5000F
\78,000
■1974年7月

新製品DP-5000Fは、好評を博したDP-5000の格調高いユニークなデザインと業務用機器並みの性能を引き継ぎ、さらに使いやすさと、信頼性をプラスした高性能ダイレクトドライブ・ターンテーブルです。


【DP-5000Fの特長】

1)ダイレクトドライブ・ターンテーブルです。

モータのシャフトにターンテーブルが直結されております。ベルトやアイドラなどの回転伝達機構を使用していませんので、ランプルやワウ・フラッタが少なく、また摩耗や疲労部分が少ないため、高性能、長寿命が保証されます。また演奏中にターンテーブルを手で止めても、あるいは逆回転させても、まったく支障はありません。

2)スピード検出に高精度磁気記録再生方式が応用されています。

ターンテーブルの周辺の内側に、特殊な方法で磁気記録した信号を磁気ヘッドで検出し、回転スピードを制御しています。その信号は全周2000ケ所に正確に記録され、記録波長誤差は1/10000以下におさえられています。このためスピード検出がきわめて正確におこなわれ、またサーボの応答性が素早く、ワウ・フラッタを0.025%w.r.m.s.以下にすることができました。

3)交流2相トルクモータを使用しています。

ソリッドロータ型2相トルクモータと位相差90°の2相電源による理想的なモータ駆動方式を採用していますので(いづれの回転数の場合にも)滑らかな回転を得ることが出来ます。そのため、ランブルはほとんどなく、S/Nが60dB以上確保されております。

4)スピード切り替えは、電気的におこなっていますので操作が軽快です。

サーボ回路の回路定数を変えることにより、スピードの切り替えをおこなっていますので、軽快なタッチのスイッチで操作できます。

5)徴調選択ボタン及びスピード調節ノブの操作により、回転スピードの円滑な変化が可能です。

微調選択ボタンにより、固定スピードと可変スピードの切り替えができます。固定スピードにすると、±0.1%の精度で回転数を一定にすることができ、また可変スピードにするとスピード調節ノブの操作により±6%(約半音)の範囲でスピードを変化させることができます。

6)電源表示ランプに半永久的な寿命をもつ発光ダイオードを使用しています。


【DP-5000F 主要規格】

  • 駆動方式
    • AC2相トルクモータによる、ダイレクトドライブ
  • 回転数
    • 33 1/3、45 rpm
  • スピード制御
    • 周波数検出による電圧サーボ方式
  • 起動特性
    • 33 1/3rpm、時 1/3回転以内
  • ワウ・フラッタ
    • 0.025%w.r.m.s.以下
  • S/N
    • 60dB以上
  • 回転数調整範囲
    • 規定スピードに対して±6%(VARIABLE時)
  • ターンテーブル
    • アルミダイカスト 直径300mm、自重1.1kg 慣性モーメント160kg・cm2
  • モータ
    • ソリッドロータ形2相トルクモータ
  • 電源
    • AC100V 50Hz/60Hz
  • 消費電力
    • 25W
  • 寸法
    • 本体 370(W)×139(H)×374(D)mm
    • 放熱器 270(W)×49(H)×70(D)mm
  • 重量
    • 7.5kg(放熱器含む)

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