1980年代の大いなる飛躍を期して始動したDENONは高級プリメインアンプ市場にセンセーショナルな話題を提供し得る商品開発に意欲的に取組み、ここに“音楽の感性をリアルにそしてリアルタイムに表現できる高級プリメインアンプPMA-970を誕生させました。
本機は発売以来、高級マニア層の支持を一身に集め大好評を博しているDENONセパレートアンプPRA-2000(プリアンプ)とPOA-3000(パワーアンプ)をそのまま一つに集約した豪華な最高峰プリメインアンプとなっています。主な特長は ●CR形を改善した“無帰還形”リアル・タイム・イコライザーアンプによりRIAA偏差20Hz〜100kHz±0.2dB実現 ●A級アンプを改善した画期的なDENON「純粋」A級により100W+100W実現 ●信号径路から完全にカップリングコンデンサーを除去し、真のダイレクトアンプとなる・・・と数々のノウハウを満載し、高級プリメインアンプ市場に挑戦したDENONの自信作です。
安定成長市場に新鮮な息吹き/画期的な話題性・・・PMA-970
高級プリメインアンプ市場は54年4月度よりもり返し横バイながら地道に安定成長しています。更にその構成比を見てみるとわずかなから上昇のきざしがうかがわれます。
又、現在、アンプ市場はAクラス論争がさかんに行われ、市場が盛り上がるきざしが大いにあります。
このような又とないタイミングと本物志向の市場に、“無帰還形”リアルタイムイコライザーアンプと画期的な「純粋」 A級パワーアンプを搭載したPMA-970は必ず現状の横パイ傾向を打破できるだけの話題性と商品力を備えていると確信しています。
PMA-970の特長
- 画期的なDENON 「純粋」A級搭載
“100W+100W”実現した高効率・高出力パワーアンプ部
- “無帰還形” リアルタイムイコライザーアンプ搭載
“RIAA偏差20Hz〜100kHz±0.2dB”
- 信号径路から完全にカップリンクコンデンサーを除去
“真のダイレクトアンプとなる”
- オーディオ特性を考慮したダイレクトDCサーボ回路採用
- カップリングコンデンサーを除去した新開発リアルタイムトーンコントロール採用
- 大形トロイダルトランスと大容量プロックコンデンサーを搭載した強力電源回路
- MCポジション付
画期的なDENON「純粋」A級搭載 “100W+100W”実現
「A級アンプは良いが発熱が大きく、出力が小さい」というA級アンプの問題点に着目しA級本来の動作を保ちながら見事解決した(B級アンプの改善でなくA級アンプの改善)画期的なDENON「純粋」A級を搭載する事により効率を大幅に改善し、A級アンプとして例をみない100W+100Wのハイパウーを実現、更に有害なスイッチング歪やクロスオーバー歪を完全に追放し、オーディオアンプの究極の姿に一歩近づけました。
“無帰還形”リアルタイムイコライザーアンプ搭載 RIAA偏差20Hz〜100kHz±0.2dB実現!
現在、フラットアンプやパワーアンプが100kHz以上の周波数特性を実現しているにもかかわらす、NF形イコライザーではRIAA偏差を例にとるとほぼ20kHzくらいしか保証できないという事です。(可聴限界周波数20kHzを再生するには、その5倍以上の周波数特性のフラット化が常識)更に低域では帰還量不足のため、ひすみの悪化を招き、高域では帰還量過大のため発振や過渡ひずみが問題となります。このような問題点を解決するため、CR形イコライザーに早くから着目し、今回CR形をさらに発展させた“無帰還”リアル・タイム・イコライザーアンプの開発に見事成功しました。
このため高S/N・89dB、RIAA偏差20Hz〜100kHz±0.2dBを実現しました。
信号径路から完全にコンデンサーを除去し、カラレーションのない真の“ダイレクト・アンプ”となる。
基本信号径路は“無帰還”リアル・タイム・イコライザーアンプとDENON「純粋」A級搭載のハイスピードパワーアンプとなっています。各々のアンプはDENON独自のダイレクトDCサーボ回路採用により入口から出口までカラレーションに関係する大容量のカップリングコンデンサーを完全に除去するというシンプルな回路構成をとり、音楽信号をリアルに再生できる真のダイレクトアンプとなっています。
ダイレクトDCサーボ回路採用
新開発ダイレクトDCサーボ回路は別系統のサーボアンプを持っていませんのて、ひずみやS/Nの悪化などの弊害がなく、初段で発生したドリフトを初段で解決するシンプルな方式と合わせ、従来のサーボ回路にみられるオーディオアンプの特性を犠性にしたものでなく、逆にひずみS/Nの特性向上の訪れる“タイレクトDCサーボ回路” となっています。
新開発!リアルタイムトーンコントロール回路採用
トーンコントロール回路の問題点は、大容量コンデンサーが除去できなかった事や物理特性そのものも良くなくトーンアンプを挿入することにより音が変ったり利得が変ったりしていた。このような問題点を克服し信号径路から大容量カップリングコンデンサーを除去した理想的なトーンコントロール回路となっています。
アンプ設計の基本、強力電源回路搭載
オーディオアンプづくりの基本となる電源回路はレギュレーションの重視とS/Nの確保から大形トロイタルトランスの採用と大容量ブロックコンデンサー(33000μF×2)により強力電源回路を形成しています。更にプリアンプ部へはNF形安定化電源を3系統採用し、出力インピーダンスを下げ動的クロストークに万全の配慮をしています。尚、大形トロイダルトランスは厳重な多重シールドによりリーケージフラックスを完全に抑えています。
主要規格
【パワーアンプ部】
- 実効出力:100W+100W
- 高調波歪率:0.003%
- 混変調歪率:0.002%
- 出力帯域幅:5Hz−100kHz(0.01%)
- DF:130(1kHz)
- 周波数特性:1Hz〜200kHz+0/-3dB
【プリアンプ部】
- PHONO(MC):200pV/100Ω
- PHONO(MM):2.5mV/50kΩ
- TUNER、AUX、TAPE:150mV/30kΩ
- PHONO最大許容入力:(MC)16mV、(MM)300mV
- S/N:(PHONO MC)75dB、(PHONO MM)89dB、(TUNER、AUX、TAPE)105dB
【トーンコントロール】
- BASS:100Hz±8dB
- TREBLE:10kHz±8dB
- ラウドネス:100Hz 9dB、10kHz 5dB
- ミューティング:-20dB
- ロー・フィルター:20Hz-6dB/OCT
- 消費電力:400W
- 外形寸法:470×164×445(mm)
- 重量:25kg