製品の概要
SC-R88は、デジタルサウンドの優れた特性を活かす新開発技術をフルに投入し、広ダイナミックレンジ&ハイスピード再生を可能にした、本格デジタル対応スピーカーシステムです。
ポーラスセラミックスを使用した“D.A.S.構造キャビネット”に、高剛性と内部損失を高次元で両立させた“CROSS CARBON”振動板採用の32cmウーハー、同12cmスコーカー、“NEWα−BORON”ツイーター等を搭載。まさにデジタル時代にふさわしい、高S/Nのクリアなサウンド再生を実現します。
■新開発「D.A.S.(DynamicAcousticScatter)構造」キャビネットデジタル対応、低域・中域の改善
●高剛性のポーラスセラミックスでキャビネットの天・側・裏板を結合。さらにポーラスセラミックス自体の重量を荷重とし、天板に負荷をかけ、クラス最厚30mm厚のバツフル板とあいまってキャビネットの板振動を大幅に抑制しました。
●テーパー状(くさび形)のポーラスセラミックスを天面に設置し、定在波の原因となる上下の平行面をなくしました。また、ポーラスセラミックスが多孔質なため、入射した音波の一部は、この中を通過中に熱交換により吸収されます。
■新開発「CROSSCARBON」振動板採用ウーハー
デジタル対応、低域のハイスピード化・音質向上
●高弾性のカーボン長繊維の優れた物性を活かし、振動板の音の伝播速度を高めました。
●振動板厚さを増すため、カーボン繊維を抄紙しふくらませ、また、裏側から貼合せることにより、全体の重量を維持しつつ高剛性化を実現しました。
●カーボン織布を特殊樹脂でパインデイングするという新素材の複合化により、カーボン繊維の弾性を活かしながら内部損失を確保。新素材特有の”鳴き”を追放しました。
●これらの素材を最適な形状・寸法に成形し、クラス最大(φ145×18t)のマグネットで駆動、さらに厚肉のダイカストフレームでサポートしています。
■新開発「NEWα−BORON」ツイーター
デジタル対応、高域のスピード化・高音質化
●定評あるα−BORONのパインデイング材にチタン酸化物を採用。ジュラルミン基材とボロンとの結合を高め、振動板の高弾性化を実現しました。
●磁気回路を見直し、加工・組立精度をアップ。ギャップ長を抑え、磁束密度の増大を実現しました。
■新開発「R.M.M.(Rigid Monocock Mount)」構造
デジタル対応、高域のS/N改善・ハイスピード化
●フレームと一緒に磁気回路をキャビネットに押えつけ、国定することにより、ツイーターのフレーム、マグネットとキャビネットを一体化。駆動力を100%振動板に伝え、ハイスピード&高S/Nの高域再生を実現しました。
■クラス最大R30のラウンドバッフル
昔像定位を明確化するとともに幅射波による音の遅れ(エコー)を防止します。
■アッテネーターの排除
入力信号をダイレクトにスピーカーユニットに伝達し、また、つまみ類の振動による不要輻射波を排除します。
■高品位・分割ネットワーク
パターンの分離により、ユニット間のクロストークを激減させました。
■後面ダクト
ウーハーとの相互放射インピーダンスを軽減するとともに、各ユニットからの再生音のドップラー歪を防止しました。
主な仕様
- 形式
- 入力インピーダンス
- 許容入力
- 再生周波数帯域
- 平均音圧レベル
- クロスオーバー
- 外形寸法
- 重量 (1台)