製品の概要
SC-R99は、ポーラスセラミックスを使用したダブルD.A.S.構造(Double Dynamic Acoustic Scatter構造=特許出願中)のエンクロージャを採用して、大地のような無共振構造のエンクロージャに仕上げ、さらに世界で初めてボロン長繊維を使用した高剛性振動板採用の32cmウーハー、オールボロン振動板のスコーカー、ツィーターなど新技術を採用したスピーカーユニットを搭載して、きわめて完成度を高めたスピーカーシステムです。
特長
ポーラスセラミックスを使用した画期的な「ダプルD.A.S.構造」の無共振工ンクロージャを採用。
圧縮強度500kg/cm2の高剛性ポーラスセラミックスをバッフル板・天板・両側板・底板に強力に結合し、エンクロージャの高剛性無共振化を達成。さらにポーラスセラミックス特有の性質を利用して、不要な定在波の発生を防いで理想的なエンクロージャを実現しています。
■ エンクロージャの基本構成は、密度のきわめて均一な厚さ20mmの針葉樹系硬質パーチクルボードを採用。表面仕上げは重厚なジェラルドエボニー木目調仕上。
■ バッフル板40mm・ポーラスセラミックス30mmからなる全厚70mmの堅固なウーハーバッフルによって、スピーカーユニットを堅持し、フレームの振動を抑え、さらに振動板の支点を明確にして混変調ひずみを排除しています。
■ 不平行な面をもつ多孔質ポーラスセラミックスによって、不要な定在波を除去。
■ 天板・底板・バッフル面に特殊接着剤で合体化されたポーラスセラミックスによって、エンクロージャの無共振化を実現。
理想的に振動板だけを動かす新開発「R.M.M.構造」(特許出願中)
優れたスコーカーユニット、ツィーターユニットの性能を最大限に発揮させるため、スピーカーの取り付け方法を新考案のRigit Monocock Mount構造を採用して、振動板を駆動する際の反作用による磁気回路やフレームの変位・振動を抑えてエネルギー損失を防止し、キメ細かい音の再現に威力を発揮します。
全スピーカーユニットに最硬度金属"ボロン"を採用。
新開発スピーカーユニットは、各振動板に「軽く、適度な内部損失と高剛性」を実現したボロン振動板を採用するとともに、強力な磁気回路、高リニアリティダンパー、耐熱ポイスコイル、堅牢なアルミダイカストなどによって、きわめて平坦な周波数特性と音響エネルギー特性を実現し、さらにデジタル時代に対応する応答性を飛躍的に向上させています。
■ 世界初のボロン長繊維を振動板に採用した32cmウーハー
先進の素材テクノロジーを応用して、ポロン長繊維を世界に先駆けて採用。クロス織りした長繊維クロスカーボンの裏にボロン長繊維とカーボン抄紙を合着し、理想の振動板を実現。さらにクラス最大のφ180mm×20tバリウムフェライトマグネット使用の磁気回路で強力にドライブ。肉厚のアルミダイカストで堅固にサポート、そして大地のようなバッフル板にガッチリ固定。
■ ニューαボロン振動板を採用した直径65mmのドームスコーカー
振動板ベースに軽くて剛性の高いチタンを使用し、ボロン化合物をプラズマジェットで溶着することにより、適度な内部損失を碓保。さらにリニアリティの優れたタウジェンシャル・エッジの採用、φ156mm×20t大形マグネッで強力にドライブ。また、振動板の背圧をコントロールするため、センターポールおよびトッププレートに抜孔を設けて周波数特性を改善。
■ ニューαボロン振動板を採用した25mmドームツィーター
きわめて薄いジュラルミン箔表面にボロン化合物とチタン酸化物をプラズマジェット法によって融着したニューαポロン振動板、さらにφ90mm×15tのストロンチウム・フライトマグネットの磁気回路によって強力にドライブ。
弱相互干渉を排除した独立形ネットワーク回路の採用。
明確な音像定位を実現する半径40umのラウンドバッフル採用。
主な仕様
- 型式:バスレフ型3ウェイスピーカーシステム
- 入カインピーダンス:6Ω
- 許容入力:200W(EIAJ)
- 再生周波数帯域:25Hz〜50kHz
- 平均音圧レベル:92dB/1m・1W
- クロスオーバー:500Hz/4kHz
- 外形寸法:(W)415×(H)715×(D)417mm
- 重量(1台):62kg