圧倒的な
分解能をもつサウンド
新たな最上位モデル
AH-D9200
いきいきとしたクリアでスピード感のある音、微かな音のディテールまで逃さず再現することで得られる広大な音場感──
デノンの音作りのコンセプト“Vivid & Spacious”を体現するヘッドホンAH-D7200の発売から約2年、開発は次のステージへ。新たなフラッグシップモデルが完成しました。
最大の特徴は、ハウジングに採用した「竹」。特に音響的に優れ、上品で美しい高知県の「孟宗竹」を、現地で1カ月以上の時間をかけ、ひとつひとつ丁寧に加工・成形。それらを福島県にあるデノンのマザー工場、白河オーディオワークスへ運び、熟練の工員による精度の高い手作業でひとつずつ組み立てます。
音響・デザインを追求したウッドハウジングに格納するのは、Hi-Fiスピーカーのドライバーユニットと同じ構造をもつフリーエッジ・ドライバー。本機のために改良を重ね、よりスピーディかつひずみの少ない音を実現しました。
デノンがもつ技術とノウハウすべてを注ぎ込んだ、新たなブランド旗艦機にしてデノン史上最高のヘッドホンAH-D9200。圧倒的にクリアで、密閉型とは思えないスピーカーさながらの開放的なサウンドが、耳元で心地よく響きます。
音響的に優れた「竹」の
ハウジング
“Real-wood Series”最上位機にふさわしいハウジングを検討した結果、数ある木材のなかから採用したのは「竹」。
古来より和楽器に用いられてきた竹は、精巧な加工技術で積層構造にすることによって理想的かつ安定した音響特性を持ちます。これにより、より原音に近いサウンドの再生が期待できます。
また、これまでに採用したアメリカンウォールナットやゼブラウッドより軽量で、いまデノンが考えうるヘッドホンのハウジングとして最良の素材だといえます。
AH-D9200のために選んだのは、耐久性にも優れ、工業製品への応用で知られる高知産の「孟宗竹」。
産地で伐採した竹を厳格な管理のもと、さまざまな加工過程を経て、職人がていねいに成形します。
フリーエッジ・ドライバーEU特許取得
振動板の外周を柔らかいロールエッジで支えることで振動板全体を平行に動かし、ひずみが少なくパワフルなサウンドを実現するフリーエッジ・ドライバー。
デノンのミドルクラス機以上に10年以上にわたり採用し続けています。
振動板は、2016年に発売したAH-D7200から使用しているナノファイバーとパルプの混合素材。
配合比を1%ずつ変えたサンプルを多数試作してテストを繰り返し、ハウジングの竹素材との相性も考慮したうえで最適なバランスにたどり着きました。
さらに、今回のモデルでは、特に中高域の分解能を向上させるべく、振動板の断面形状も従来のモデルから調整しています。
ひとりの熟練工が
すべての工程をおこなう
音響機器の製造において、組立工程はもっとも重要な要素のひとつ。どんなに緻密に設計されたパーツを揃えても、組立工程におけるひとつひとつの小さなズレや個体差といった積み重ねが、製品の性能に大きく影響します。
そこでAH-D9200は、オーディオを40年以上つくり続ける白河オーディオワークスが組み立てを担当。
これはデノンのヘッドホンでは初めてのことです。
組み立て、検査、梱包にいたるまで、すべての工程が熟練の工員ひとりの手によっておこなわれます。
圧倒的な音の透明感を
追求したケーブル
エネルギー感と圧倒的な分解能を兼ね備えた音を追求し、
純銀ケーブルも含めてさまざまなケーブルを試作・試聴した結果、
シルバーコートのOFC(無酸素銅)線の採用にいたりました。
銀には電気伝導率が高い性質があり、特に中高広域の伸びと透明感を出すことができます。
妥協なく仕上げた1本が、AH-D9200のクリアでパワフルなサウンドの魅力を最大化します。