デノン伝統のUHC-MOSシングルプッシュプル増幅回路を受け継ぎながら、最新のアンプ設計技術によりアップデートされた新世代のプリメインアンプ。デノン創立110周年記念モデルのひとつであるプリメインアンプ「PMA-A110」をベースとして、回路構成、筐体内部のレイアウト、ワイヤリングおよび基板間の接続方式、そして音質チューニングに用いるカスタムパーツに至るまで全面的に設計を刷新しました。
110周年記念モデル「PMA-A110」の差動2段アンプと比較して、発振に対する安定性に優れ、特性の異なる様々なスピーカーをより正確に駆動することができる差動1段アンプ回路を採用。パワーアンプ基板からスピーカー出力端子への接続には基板上の140μmの銅箔および銅製のバスバーを用いて低インピーダンス化するとともに、ワイヤーの引き回しによる個体差を排除。UHC-MOSの大電流出力と安定性の高い回路構成、最短化された信号経路により、スピーカーを正確に、そして力強く駆動します。
PMA-A110と同様に可変ゲイン型プリアンプとパワーアンプによる二段構成を採用しました。音量に合わせてプリアンプのゲインを増減させることにより、一般的に使用される音量の範囲内ではプリアンプでの増幅を行わず、パワーアンプのみで増幅することにより、ノイズレベルの劇的な改善を実現。限りなく繊細で透明感の高い空間表現力を獲得しました。また、高精度な電子ボリュームコントロールにより、アナログボリュームのノブを操作する感触はそのままに音量の調整をすることが可能です。
PMA-A110と同じ大容量かつ高品位なEIコアトランスを採用。ノイズの原因である漏洩磁束の影響を打ち消すために、2つのトランスを対向配置するLC(リーケージ・キャンセリング)マウント方式を採用しています。整流回路には低損失、低ノイズなショットキーバリアダイオードを採用。ブロックコンデンサーにはPMA-3000NE専用に新規開発された大容量カスタムコンデンサーを搭載し、十分かつクリーンな電流供給を実現しています。
11.2 MHzまでのDSD、および384 kHz / 32 bitまでのPCM信号の入力に対応するUSB-DAC機能を搭載しているため、PCを直接接続してハイレゾ音源を楽しむことができます。また、192 kHz / 24 bitまでのPCM信号に対応する光デジタル入力を3系統、同軸デジタル入力を1系統装備しています。